パネルは東芝、PCSはTMEIC製

 今年3月半ば、取材で同太陽光発電所を見学した。稼働後、3年を経過しているメガソーラーとしては珍しく、ほとんど雑草や枯草のあとがない(図5)。

図5●太陽光パネルは東芝製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用
(出所:日経BP)
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 雑草対策としては、年に1回、防府エネルギーサービスの担当者が手作業で1本1本、引き抜いているという。敷地全面に小石を敷き詰めたこともあり、刈り払い機などの除草機械は石を飛ばすリスクがあるため使えず、また借地のため除草剤の散布など化学薬剤の利用も控えている。

 同太陽光設備は、東芝プラントシステムが設計・施工を担当し、太陽光パネルは東芝製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した(図6)。

図6●除草は手作業で行い機械や薬剤は使っていない
(出所:日経BP)
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 太陽光パネルの設置角は10度で、パネル縦置き2段組みアレイ(パネルの設置単位)とした。地面からアレイ最低部までの設置高は90cm、最後部までの高さは150cm。積雪の心配はほとんどないため、パネルを寝かせて設置高さを低くし、パネルの目視が容易など、効率的なO&Mに適した設計になっている。

 基礎架台には、東芝プラントシステムの開発した基礎一体型太陽光パネル架台である「KiTyシステム」を採用した。架台は、南北方向に1本の杭基礎から上向きに開いたV字構造で、アレイを載せる鋼材と三角形状になる。シンプルな構成で、軽量鋼材を採用しながら三角構造で強度を確保し、スピード施工が容易などの特徴がある。

 通常、基礎一体型太陽光パネル架台システムでは、基礎には杭を地中に差し込み、周囲をセメントミルクで固定するケースが多いが、防府市のサイトでは、コンクリートの置き基礎を採用している。このため南北に1本脚の架台ながら安定感が増している(図7)。

図7●東芝プラントシステムの開発した「KiTyシステム」
(出所:日経BP)
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