80MWの石炭火力に隣接

 エネクス・インフラ投資法人の大きな特長は、スポンサーである伊藤忠エネクスの持つ、発電設備に関するノウハウを活用できることだ。同社は、伊藤忠商事グループのエネルギー商社で、石油製品・LPガスの販売を中核に、電力事業にも積極的に乗り出している。石炭・天然ガス火力のほか、再エネでは太陽光と風力、水力発電を手掛けている。

 「JEN防府太陽光発電所」は、こうした同投資法人が持つ特長を十分に生かすことで、開発・運営している。

 同発電所のある防府市鐘紡町は、その町名が名残を留めるようにかつてカネボウ(鐘紡)の工場が操業していた。カネボウは、バブル経済崩壊後に経営不振となり、産業再生機構により資産が売却された。「JEN防府太陽光発電所」は、旧カネボウ工場内の遊休地を伊藤忠エネクスが賃借して、建設された。

 実は、伊藤忠エネクスは、旧カネボウ工場内にあった出力約80MWの石炭火力発電設備を取得し、運営を引き継いでいた。同石炭火力はもともと自家発電用だったが、現在、伊藤忠エネクスグループが電力販売などの電源に活用し、グループ会社の防府エネルギーサービス(防府市)が保守・管理を担当している(図3)。

図3●防府市鐘紡町にある伊藤忠エネクスの石炭火力発電設備
(出所:日経BP)
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