探訪

「黄砂」に「落雷」、想定外の状況に機敏に対応した飯塚市のメガソーラー

PCSは当初から遠隔制御、九電の制御指令にスムーズに対応

2019/04/09 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 福岡県飯塚市にある工業団地の一角に、ダンプカーやタンクローリー、ごみ収集車といった特装車メーカーである極東開発工業の福岡工場がある。この工場の敷地内に、太陽光パネルの出力、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力ともに1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)がある(図1)。

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図1●極東開発工業の福岡工場内に立地
(出所:日経BP、2段目は極東開発工業)

 太陽光発電に向く地域であり、同工場の南側には、別の発電事業者によるメガソーラーが立地している。

 投資不動産を手掛けるウェルホールディングス(福岡市中央区)が開発した、出力約1.87MWのメガソーラーである(図2メガソーラー探訪の掲載記事

図2●隣接地にあるウェルのメガソーラー
(出所:日経BP)
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 極東開発工業にとって、福岡工場の敷地内のメガソーラーは、最初に開発・稼働した発電所だった。2013年3月に売電を開始し、約6年が経過している。

 固定価格買取制度(FIT)による売電単価は40円/kWh(税抜き)で、九州電力に売電している。

 福岡工場に1.5MWのメガソーラーが稼働した後、さらに2カ所で太陽光発電所を建設した。1つは、青森県八戸市にある旧・東北工場の跡地を活用した案件で、太陽光パネル出力・約1.7MW、PCSの定格出力・1.5MWとなる。もう1つは、子会社である日本トレクス(愛知県豊川市)の音羽工場(豊川市)の屋根上を活用した案件で、パネル出力・420kW、PCS出力・350kWとなる(メガソーラー探訪の関連記事)。

 飯塚市と八戸市の二つのメガソーラーともに、設計・調達は早水電機工業(神戸市)、施工はソーラーフロンティア(東京都港区)、早水電機工業、大林道路の3社によるJV(共同企業体)がそれぞれ担当したことで共通している。

 太陽光パネルはソーラーフロンティア製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用したことも、同じである(図3)。

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図3●ソーラーフロンティア製の太陽光パネル、TMEIC製のPCS
(出所:日経BP)
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 また、O&M(運用・保守)も、両発電所ともに、流通大手のイオン系管理会社である、イオンディライトが担っており、電気主任技術者による電気保安管理業務まで含めて受託している。イオンディライトは、イオン店舗の屋根上を活用した太陽光発電所などで経験をもつ。

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