億円単位の工事費負担金に

 三次市は中国地方の中央に位置し、中国自動車道と中国横断自動車道が交わり、山陽と山陰の両方に1時間弱で行かれるなど、交通の便が良い。加えて、安定した地盤で、自然災害が少ない利点もある。そこで、市はいくつかの工業団地を開発し、企業を誘致してきた。マツダのテストコースなどが有名だ。

 アーク不動産のメガソーラーが稼働した用地も、元々、市が工業用地として開発してクボタを誘致し、販売したものだ。だが、長年、利用されず、遊休地となっていた。そこで、メガソーラーの建設が企画され、IDEC S&Cが開発に取り組んでいた。

 すでにほぼ平たんに造成され、排水溝や調整池が整備されており、それらを転用できる。メガソーラー用地としては絶好だった。ただ、難点は、中国電力との連系点が約1km先になるうえ、連系協議の結果、工事費負担金が約3億円にも上ることが分かっていた。また、クボタは用地の売却を希望していた(図4)。

図4●太陽光発電設備を設置する前の様子
(出所:アーク不動産)
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 開発の初期段階で、こうした億単位の規模の資金を負担できる企業は多くない。そこで、IDEC S&Cとクボタは、大規模な再開発プロジェクトなどで実績のあるアーク不動産にメガソーラー事業への参入を打診した。