探訪

「積雪」「凍上現象」を乗り越える八戸市のメガソーラー(page 3)

PCSの冷却設備の故障も、ロスは最小に

2019/03/26 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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積雪期でも発電量は良好

 八戸市のメガソーラーは、稼働して約5年半、おおむね年間の売電額が約9000万円、営業利益が約4000万円で、安定的に推移している。

 2016年5月には、倉庫として貸している建物の北側にある未利用地に、1260枚の太陽光パネルを設置し、出力200kW分を増設した(図4)。設置した太陽光パネルは、稼働時に導入したのと同じ、出力160W/枚の製品である。

図4●増設分の太陽光パネル
(出所:日経BP)
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 このパネル増設によって、以前よりも売電額が増している傾向にある。

 八戸市の気候は、積雪の回数・量ともに、県内では相対的に少ない。例えば、豪雪で知られる青森市で積雪していても、八戸市周辺ではそれほど積もらないという。

 積雪による発電量の低下が比較的、少ないことが、年間の売電額が安定している理由の一つとなっている。太陽光パネルの上に雪が積もっても、ほとんどの場合、正午頃までに解けるとしている。

 とはいえ、八戸市のメガソーラー周辺では、年によって、50cm前後まで雪が積もる場合がある。この積雪の高さと、重さによる耐荷重性を満たすために、太陽光パネル低部の地上からの設置高は1m、設置角は20度としている(図5)。

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図5●設置高は1m、設置角は20度
(出所:日経BP)
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