稼働時から遠隔制御を採用

 稼働後のトラブルでは、PCSのファンが故障して十分に冷却できず、PCSの安全機能が働いて停止したことがあった。この時には、PCSメーカーから当初、伝えられていた交換に要する日数よりも、メーカーが大幅に期日を短縮して交換できる措置をとり、売電ロスを抑えることができた。

 また、2019年に入り、空調機の室外機が故障したが、気温の低い時期のため、室外機が壊れていない空調機の稼働のみでカバーでき、安全機能が働いて稼働を停止するといった状況は避けられている。

 PCS関連では、東北電力が出力抑制の準備を進めていくことを明らかにしている。3月に入り、発電事業者に対して、PCSの遠隔制御への対応を求める文書も発送されている。

 八戸市のメガソーラーの場合、2013年9月の稼働時から、PCSは遠隔制御できるようになっている。これは、自社工場の跡地のため、自社の社員が常駐していない環境に配置するため、万が一の際に備えて、当初から自発的に導入した機能である。

 飯塚市のメガソーラーも同様で、九州電力による出力抑制には、当初から導入していた遠隔制御の機能を使って対応した。

●発電所の概要
発電所名八戸メガソーラー発電所
発電事業者極東開発工業
住所青森県八戸市北インター工業団地5丁目2番26号
(極東開発工業の旧・東北工場跡)
敷地面積約5万7601m2
発電設備の施設面積約3万7647m2
(初期設置分:約3万2647m2、増設分:約5000m2
総投資額約5億5000万円
(初期設置分:約4億9000万円、増設分:約6000万円)
太陽光パネル出力約1.7MW
(初期設置分:1.5MW、増設分:200kW)
パワーコンディショナー(PCS)出力1.5MW
年間予想発電量約200万kWh
(増設前:約181.7万kWh)
太陽光パネルソーラーフロンティア製
(CIS化合物型、160W/枚・1万1260枚:初期設置分が1万枚、増設分が1260枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(500kW機・3台)
設計・調達早水電機工業
施工ソーラーフロンティア、早水電機工業、大林道路の共同企業体
固定価格買取制度上の買取価格40円/kWh(税抜き)
売電先大和ハウス工業(エナリス経由)
売電開始日2013年9月