同社は元々、福岡市や八戸市のほか、兵庫県三木市、愛知県小牧市、神奈川県大和市の5カ所の工場で、特装車を製造してきた。しかし、2008年のリーマンショック以降の景気の停滞を機に、土木工事や建設向けの需要が減り、国内市場が縮小した。一方で、アジアをはじめとする新興国のインフラ整備の需要が拡大した。

 そこで、国内の製造拠点を縮小し、アジアなど需要地に近い製造拠点を拡充した。これにより、製造を停止した旧・東北工場と福岡工場の両方で、将来の拡張を見込んで確保していた土地が遊休地となった。そこにメガソーラーを設置し、売電事業に乗り出した。

 二つのメガソーラーはともに設計・調達は早水電機工業(神戸市)、施工はソーラーフロンティア(東京都港区)、早水電機工業、大林道路の3社によるJV(共同企業体)が担当し、太陽光パネルはソーラーフロンティア製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 O&M(運用・保守)も、流通大手イオン系の管理会社である、イオンディライトが共通して担っている。同社は、イオン店舗の屋根上太陽光などで経験をもつ。両メガソーラーとも、電気主任技術者による保安管理業務まで含めて委託している。

 八戸市のメガソーラーは、固定価格買取制度(FIT)の売電単価は40円/kWh(税抜き)で、当初は東北電力に売電していたが、現在は大和ハウス工業の新電力に売電先を変えている。

 このほか、子会社である日本トレクス(愛知県豊川市)の愛知県豊川市にある音羽工場の屋根上に太陽光パネルを並べ、極東開発工業が発電事業者となっている(図3)。

図3●子会社の日本トレクス・音羽工場の屋根上太陽光発電所
(出所:極東開発工業)
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 音羽工場は、ウイングトラックと呼ばれる、荷台の側面が跳ね上がるように開くタイプのトラックなどを手がけている。同工場では、太陽光パネル出力が420kW、PCS出力が350kWの太陽光発電設備を設置し、2015年1月に稼働した。FITによる売電単価は36円/kWh(税抜き)で、エナリスに売電している。

 設計・施工は、産業機械商社であるナラサキ産業(札幌市)が担当した。同社とは、ポンプ圧送車の取引がある。パネルは三菱電機製、PCSは日新電機製を採用した。