探訪

発光によるカラス対策の効果は? 琵琶湖のリゾートホテルのメガソーラー(page 4)

ホテルが見回りを担当、環境に配慮しフェンスは茶色に

2019/03/12 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
印刷用ページ

 また、周辺環境との調和を目的に、敷地の外周を囲っているフェンスは、焦げ茶色に着色している(図6)。これは、自治体などとの協議において要求された。

図6●焦げ茶色に塗られたフェンス
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 稼働後のO&M(運用・保守)は、森トラストグループが担当している。同社グループの特徴の一つは、ビルなどの運営や管理の経験が豊富な点がある。この特徴を生かしたO&Mで、グループ施設の中で、太陽光発電所は比較的、手間が少ない施設としている。

 日常的な対応では、警備会社への異常時の駆けつけ依頼のほか、日々の巡回をホテルに委託しており、頻繁な見回り体制を構築している。これは、太陽光発電所からのケーブル盗難への警戒もあるという。近畿地方でも連続して起きてきた。

 ホテルに委託している作業には、草刈りもある。太陽光パネルの設置区域には、砕石を敷き詰めているものの(図7)、雑草が根づいて伸びやすい場所もある。こうした場所を草刈りしている。

クリックすると拡大した画像が開きます
図7●敷地内には砕石を敷いた
コンクリート基礎の寸法は大きい(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 こうした自社グループのリソースを生かしたO&Mは、泉崎のゴルフ場跡のメガソーラーでも共通している。

 泉崎では、ゴルフ場時代の維持管理会社を活用し、常駐のO&M担当者が毎日、敷地内を巡回しながら、除草をはじめ、排水路の詰まりの予防などを担っている。両施設とも、元々、運営に不可欠な作業のため、ノウハウや体制がそのまま生かせる。

 売電開始からの発電量は、安定しており好調という。もう1カ所の泉崎との比較として、積雪の量や回数が少ないことが、発電量では利点につながっているという。

 琵琶湖の周辺でも毎年、雪は降る。ただし、パネルからすぐに滑り落ち、地上にもそれほど大きな雪だまりはできないので、発電量への影響は少なく、除雪はしていない。

  • 記事ランキング