大規模修繕でファンとフィルターを交換

 湖南市のメガソーラーは、稼働してから約6年間が経過している。2月中旬には、PCSの大規模修繕を実施した(図8)。

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図8●PCSメーカーの推奨通りに大規模修繕を実施
出力約1.81MWの「昭建石部ソーラー発電所」(出所:日経BP)
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 PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用している。昭建では、メーカーの推奨通りにこの修繕を実施した。

 修繕の対象となっている部品や部材は、PCSメーカーがより安全を見てその時期の交換を提案しており、実際には、まだ交換せずに使用し続けられる状態であることも多い。このため、修繕対象の時期に、対象となっている部品や部材の状態を確認し、まだ使用できると判断し、交換を先送りにする発電事業者もある。

 しかし、交換を先送りにした場合、故障や稼働停止のリスクが増すことになる。そこで昭建では、そうしたリスクを低く抑えた方が、長期的に事業性が高まると考え、PCSメーカーの推奨通りに修繕する方針を採っている。

 2月中旬の大規模修繕では、ファンとフィルターの交換のほか、普段は触れることがないPCSの中核部を清掃した(図9)。修繕の作業は、PCSメーカーが担当する。

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図9●大規模修繕時の様子
ファンの交換作業(上)。交換したファンとフィルター(2段目の左)、新品のファン(同右)。PCSの中核部も清掃(下)。出力約1.81MWの「昭建石部ソーラー発電所」(出所:日経BP)
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 ファンの交換にともない、ファンの制御用ソフトウェアも更新した。

 湖南市の発電所では、3台のPCSが設置されている。修繕作業の間、そのPCSに接続している昇圧変圧器と接続箱の遮断器を切った。こうして、太陽光パネルからの発電電力と、連系点からの受電電力の両方の電気が流れ込まないようにした。

 1つのPCSの修繕作業が終わり、次のPCSの作業に入る際に、昇圧変圧器と接続箱の遮断器を操作し、修繕の終わったPCSの稼働を再開する一方、次のPCSへの送電を止める。

 修繕の作業担当者によると、一般的な太陽光発電所に比べて、湖南市の発電所のPCS内は、粉塵が多く溜まっているだけでなく、「粘っこい粉塵」が特徴という。

 昭建によると、その原因は、同社のアスファルトコンクリート(アスコン)工場の敷地内に立地していることにあるのではないかという。

 アスファルト材の生産では、砕石や砂などを原料として扱う。これらは、生産設備に投入される前、敷地内の所定の位置に保管されている。こうした砕石や砂から、細かい汚れが飛散し、太陽光パネルに乗り、比較的、表面が汚れやすい状況にある。

 また、再生アスファルト材も取り扱っており、修繕作業者が指摘した「粘っこい粉塵」は、細かくなった再生アスファルト材によるものの可能性が高いという。

●発電所の概要
発電所名昭建石部ソーラー発電所
住所滋賀県湖南市石部北2丁目2104番地(昭建の石部アスコン工場内)
敷地面積約1万7240m2
発電事業者昭建(滋賀県大津市)
太陽光パネル出力1.8118MW
パワーコンディショナー(PCS)出力1.890MW
年間予想発電量約170万kWh
EPC(設計・調達・建設)サービスきんでん
アスファルト舗装近江道路土木(滋賀県甲賀市)
O&M(運用・保守)きんでん
太陽光パネル京セラ製(80セル・322W/枚、5627枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(出力630kW・直流入力1000V対応機、3台)
架台京セラソーラーコーポレーション製
売電開始日2013年2月26日
固定価格買取制度(FIT)上の買取価格40円/kWh(税抜き)
売電先関西電力、エネット(NTTファシリティーズ経由)
●発電所の概要
発電所名昭建柏原ソーラー発電所
住所滋賀県米原市須川字砂走52番5ほか
敷地面積約2万9928m2
発電事業者昭建
太陽光パネル出力2455.56MW(第1期:1846.32MW、第2期:393.96kW、第3期:215.28kW)
年間予想発電量約270万kWh
EPCサービスきんでん
アスファルト舗装近江道路土木
O&Mきんでん
太陽光パネル京セラ製(60セル・245W/枚、9144枚:第1期 7536枚、第2期 1608枚、260W/枚:第3期 828枚)
PCSTMEIC製(出力665kW・直流入力1000V対応機、3台)
架台京セラソーラーコーポレーション製
売電開始日2014年4月28日
FIT上の買取価格36円/kWh(税抜き)
売電先関西電力、エネット(NTTファシリティーズ経由)