想定外の積雪で除雪機を導入

 米原市にあるメガソーラーは「大雪」を経験した。2017年の冬に福井県などで大雪が降り、道路や交通機関の通行に大きな被害が出た際、米原市でも想定外の大雪に見舞われた。

 太陽光パネルに、分厚く雪が積もっただけでなく、地上からパネル最低部まで、積もった雪がつながってしまった(図6)。

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図6●大雪に見舞われた当時の様子
滋賀県米原市に立地する出力約2.45MWの「昭建柏原ソーラー発電所」(出所:昭建)

 こうした場合、パネル表面が雪に覆われることで発電停止や発電量の減少を余儀なくされる。加えて、パネルや架台にかかる荷重が想定以上に大きくなり、パネルが割れたり曲がったり、架台が曲がるといった安全に影響する損壊を招くことがある。

 米原市のメガソーラーは、山あいの積雪地に立地することから、設計上、積雪に対応していた。

 太陽光パネルの設置角は、湖南市の発電所の10度に対して15度とやや大きくした。パネル最低部の地面からの設置高は湖南市の発電所の60cmに対し、米原の発電所では80cmに広げた。架台はアルミ製から鉄製に変えた。パネルは80セル・322W/枚の製品から、通常の60セル・245W/枚に変えた。パネルの最低部には、積雪荷重を逃がすための治具も取り付けた。いずれも積雪や積雪時に想定される荷重に対応するためだった。

 このような対策が奏功し、想定以上の積雪が数度も続いても、発電設備は損傷しなかった。

 ただし、発電量の減少への影響は大きかったため、新たに除雪機を購入し、米原市の発電所で使い始めた(図7)。同社は土木を本業とする企業のため、除雪などの作業には慣れている。

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図7●除雪中の様子
出力約2.45MWの「昭建柏原ソーラー発電所」(出所:昭建)

 除雪する際、地面をアスファルト舗装していることで、作業が比較的楽になり、舗装の利点を実感できたという。