前回、紹介した滋賀県湖南市にある出力約1.81MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「昭建石部ソーラー発電所」、同県米原市にある約2.45MWの「昭建柏原ソーラー発電所」では、それぞれ稼働後約6年、約5年の間に、異常気象によるトラブルや、大規模修繕を経験してきた。

 発電事業者である、地元の土木を中心とするゼネコン(総合建設会社)の昭建(大津市)によると、まず、2013年9月15~16日にかけて、滋賀県広域で大きな水害をもたらした「平成25年台風18号」の通過時に、湖南市のメガソーラーが、周囲にある河川増水の影響を受けて浸水した(図1)。

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図1●2013年9月の浸水時の様子
下は同じ場所の通常時の様子。出力約1.81MWの「昭建石部ソーラー発電所」(出所:上は昭建、下は日経BP)
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 この台風の通過時は、滋賀県周辺に停滞するような状況となり、琵琶湖の水位が大きく上昇していった。湖の水位上昇とともに、そこに流れ込む河川の水位もどんどん高くなっていった。

 湖南市のメガソーラーから少し離れた場所を流れる野洲川(図2)も、琵琶湖に流れ込んでいる川の一つで、水位が上がっていった。この水位上昇への対応として、発電所の近くを流れている野洲川の支流では、水門などを使って野洲川への流入を止めた。すると、今度は支流の水位がどんどん上昇し、この支流に流し込む排水路を逆流しはじめた。この逆流によって排水路が溢れ、メガソーラーの敷地内も浸水した。

図2●右上に見えるのが野洲川
出力約1.81MWの「昭建石部ソーラー発電所」(出所:昭建)
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