EPC(設計・調達・施工)サービスは、三菱ケミカルエンジニアリング(東京都中央区)に委託した。

 同社に決めた理由の一つは、「環境を大事にする施工を提案されたこと」(太陽グリーンエナジーの友部 大・事業推進グループ 兼 クリーンエナジー事業グループリーダー)だった。発電所の施工そのものに対する配慮だけでなく、近隣地域への配慮も含めて、他社にはない提案だったとしている。

 また、発電設備については、国産品を指定した。当時はまだ、水上の太陽光発電所の施工例が少なく、設備面で不安もあったからという。

 太陽光パネルは京セラ製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。いずれも、三菱ケミカルエンジニアリングの提案による。

 水上に太陽光パネルや接続箱を浮かべる部材であるフロートは、フランスのシエル・テール・インターナショナル製を採用した。当時、実績があったのは、ほぼ同社だけだったためだった。

 第3調整池の水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)では、東隣を走る道路を通る高圧配電線に連系している。道路は池から10mほど高い場所にある。

 PCSや連系設備の設置方法がユニークで、この道路から池に降りるような形状の護岸に、ステージのように張り出した台を設け、その上にPCSと連系設備を置いている(図3)。

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図3●護岸に張り出した台にPCSや連系設備を置いた
嵐山花見台工業団地の隣の調整池のメガソーラー(出所:日経BP)
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 また、水上メガソーラーの開設にあわせて、工業団地内の管理センターに、蓄電池を併設した太陽光発電設備を寄付した。管理センターは、災害時には約150人を収容できる避難所となる場所で、停電時の自立電源として運用できる。