杭基礎を地中3mまで打ち込む

 同地区のメガソーラーの建設で、もう1つ課題となるのが、地盤が砂地であることだ。新潟県北部は、新潟市の弥彦山脈北麓から村上市まで広大な「新潟砂丘」を形成している。延長約 70km、海岸線から内陸へ10kmに及ぶ、国内最長の砂丘となっている。

 四ツ郷屋地区も、新潟砂丘の一角を占めている。そこで、EPCサービスを担当した大林道路は、「情報化施工」を採用して、事業用地をほぼ平坦にならした上で、杭基礎を平均3mの深さに施工し、アレイ下などの敷地には被覆植物を植栽した。

 情報化施工とは、ICT(情報通信技術)を活用して、高効率・高精度の建設工事を実現するもので、公共工事を中心に導入が進んでいるという。今回、大林道路は、まずドローン(無人小型飛行体)を使って事業用地の起伏を3次元データで収集した。そのデータを基に切土と盛土を同量になるように土木造成の計画を立て、その設計図のレベルに合わせて建設機械の操作を自動制御化して、高精度の造成を効率的に進めた(図10)。

図10●「情報化施工」により高効率・高精度に造成した
(出所:大林道路)
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 杭基礎については、事業地内の地耐力を複数地点で調査し、地盤の状況に合わせて、地中に打ち込む深さを、最短で2.5m、最長で9.5m、平均で3mとした。これを太陽光パネル44枚のアレイごとに、南北向き2本、東西向き4本の合計8本を施工して1アレイ分の架台を支えている(図11)。

図11●基礎と架台の構造図
(出所:大林道路)
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