老朽化した公民館を建て替え

 建設用地は、1980年代にゴルフ場の建設計画が進んでいたが、事業主体だった企業のメーンバンクが倒産するなどの影響で頓挫。その後、様々な土地利用計画が持ち上がったものの、いずれも実現しなかった。その間、農地などからなる計画地は放置され、廃棄物の不法投棄やボヤ騒ぎが起きるなど、地域にとって安全・防犯上の課題にもなっていた。

 四ツ郷屋開発区域開発推進会議の高杉会長は、「四半世紀にわたって未利用のまま、荒れ放題になっていた土地が、全国有数の規模となるメガソーラーとして有効利用され、地域にとってたいへんよかった。発電所の建設に伴い、周辺道路の整備や、防犯灯と防犯カメラを設置するなど、オリックスにはたいへん感謝している」と話す。

 事業用地の地権者は約100人に達する。だが、完成したメガソーラーは、四ツ郷屋の集落を囲むように15の工区に分かれて、整然と太陽光パネルが並んでいる。こうした効率的なパネル配置が可能になったのは、農地転用と並行して、農道部分を国や市から払い下げを受けオリックスがまとめて取得したからだ(図4)。

図4●整然と並んだ太陽光パネル
(出所:日経BP)
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 「新潟県四ツ郷屋発電所」の特徴は、多数の地権者が持つ土地を束ねて55MWもの大規模な太陽光発電所建設を実現したことに加え、集落に隣接した広大なエリアに太陽光パネルを設置していることだ。メガソーラーが生活空間と密着しており、今後、四ツ郷屋の集落は太陽光発電所と共存していくことになる。

 こうした背景もあり、オリックスは様々な地域貢献策を実施している。周辺道路の整備や、防犯灯・防犯カメラの設置のほか、老朽化した公民館の建て替え、屋根付きの展望施設の設置などだ(図5)(図6)。

図5●道路を整備した
(出所:日経BP)
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図6●屋根付きの展望施設を設置した
(出所:日経BP)
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 それまで公民館は、廃校になった四ツ郷屋小学校の校舎をそのまま使っていたが、今回、新築した。公民館の前には、「太陽光の恵みを受け、四ツ郷屋開発区域開発推進会議とオリックスの尽力により、公民館建つ」と書かれた記念碑がある(図7)。

図7●老朽化した公民館を建て替えた
(出所:日経BP)
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