探訪

稼働して約6年、発電量が増える滋賀の「舗装メガソーラー」(page 5)

雑草対策は不要、パネル洗浄も奏功

2019/02/12 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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アスファルト材工場特有の粉塵、パネルを年1回洗浄

 湖南市のメガソーラーでは、発電量をより増やすため、年に1回、太陽光パネルを洗浄している。

 アスファルト材の生産では、砕石や砂などを原料として扱う。これらは、生産設備に投入される前は、敷地内の所定の位置に保管されている。

 湖南市のメガソーラーは、近くに積まれているこうした砕石や砂から、細かい汚れが飛んできて、太陽光パネルの上に乗り、比較的、表面が汚れやすい環境にある。少し汚れても、雨が降ればほぼ落ちて、通常は発電量を大きく損なうことはないと見ている。

 ただし、発電量が最も多い4~6月の間には、より発電量を多く稼ぐために、年に一回、太陽光パネルの表面を洗っている(図7)。

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図7●洗浄時の様子
(出所:昭建)

 洗浄には、農業用のビニールハウス用の洗浄器具を使っている。ホチキスなどで知られるマックスが販売している器具で、これを改造して、より洗浄作業の効率を高めている。

 このビニールハウス用の洗浄器具は、樹脂でできた回転ブラシに水を流しながら洗う仕組みで、ドイツのケルヒャーが販売している高圧洗浄機用の太陽光パネル洗浄用器具と同じような発想の製品である。

 ケルヒャーの製品よりも、「コストが安いうえ、似たような効果と作業効率を実現できる」としている。

 昭建は、回転ブラシを1つ追加して、2個の回転ブラシで同時に洗うことで、洗浄面積を増やし、作業効率を高めている。これでも、湖南市のメガソーラーの約6000枚のパネルを洗い終わるのに、5日間を要するという。

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