全面舗装で除草も最小化

 同社によると、アスファルト舗装の利点は、まず、設備の施工が容易になり、建設コストを低減できることがある。次に、稼働後には、地盤の沈下が防げる上、雑草の成長を抑え、O&M(運用・保守)のコストを低減できることがある。

 施工性が向上するのは、舗装によって、敷地全面が平坦になるため、施工の作業そのものだけでなく、運搬や移動まで全体の効率が増すためである(図3)。

図2●道路工事のようにチョークで位置を示し、効率的に設置できた
稼働直後時点の昭建柏原ソーラー発電所(出所:日経BP)
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 また、雨天時にも、地面が安定しているため、晴天時に近い環境で施工できる効果がある。これは、工期が伸びにくく、施工コストを最小化できる利点につながる。土の上で施工するメガソーラーの場合、一般的に雨の後は1~3日間、工事できないことが多い。

 実際の施工時には、重機やフォークリフトなどを積極的に使うことで、設置位置まで効率的に資材を運ぶなど、搬入や設置場所への運搬作業が容易になった。台車に工具や備品を載せて、移動しながら順に工場の流れ作業のように設置できることも、工期の短縮や施工精度の高さにつながった。

 例えば、コンクリート2次製品による基礎はフォークリフトで、太陽光パネルはハンドリフトで、いずれも作業員1人で設置位置まで運んだ。舗装しない一般的なメガソーラーでは、二人一組で太陽光パネルを手で持って運ぶ。

 稼働後は、草刈りが不要なことで、一般的なメガソーラーに比べてO&M費用を削減できる効果が大きいという。また、草刈りの際に、誤ってケーブルを切ってしまうといったトラブルも無縁になる。

 湖南市のメガソーラーでは、敷地内での除草は不要だが、外周を囲っているフェンスの周辺は舗装していないために、雑草が生えるため年に1~2回、除草している。

 フェンスの周辺をアスファルト舗装できなかったのは、敷地の近くを流れている川を管理している滋賀県の河川課から要請されたためという。河川の災害時に、フェンスを取り外しやすいようにする目的からだった。