「再エネ100%」にもめど

 南相馬市の人口は、東日本大震災の前には約7万3000人だった。震災とその後の原発事故による避難によって人口は大幅に減少したが、現在、約6万1000人まで回復している(住民基本台帳による数値)。「再エネ100%目標」では、震災前の2009年度の人口を基にした年間電力消費量を推定して46万5000MWhとし、これをベースとした。

 一方、市内で稼働済みの太陽光発電設備は、2018年6月末時点で約102MW、風力発電約10MW、水力2.2MWとなっている(経済産業省・公表の連系出力ベース)。このうち太陽光は、住宅用が約12.7MW、事業用が89.9MWになる。

 2018年12月に稼働した「南相馬原町東太陽光発電所」により、稼働中の太陽光発電は120MWを超え、これに風力と水力を加えた年間発電量は、ベースとなる年間消費力の約半分、つまり「RE50」(再エネ50%)の水準まで到達した。

 実は、南相馬市では、今後も、特別高圧送電線に連系する「特高メガソーラー」の計画が複数あり、すでに目標とする「RE100」の達成は見えている。

 経産省の公表する認定量では、2018年6月現在、稼働済みと合わせて、太陽光273.6MW、風力16.4MWとなっており、太陽光は今後、2倍以上に増える見込みだ。これに加えて、環境影響評価中の出力約50MWのウインドファームプロジェクトも進行している(図3)。

図3●南相馬市における大規模再生可能エネルギー発電事業(2MW以上)
(出所:南相馬市)
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