すり鉢状の急斜面を緑化、落石を防ぐ

 広大なすり鉢状の急斜面は、緑化することになった(図3)。この区域は、採石していた時代に、ほぼ山が切られ、木がなくなっていた。メガソーラーの開発に伴う緑化では、場所ごとに植える木の種類や本数などが指定された。

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図3●斜面は緑化
左の画像の中央部に草が生えていないのは、施工時の通路として使っていた場所のため。さまざまな種類の木を植えた(右)(出所:日経BP)

 現地では、切り残された急斜面から落ちた石が多く残っている。こうした落石や、土砂の流出といった危険をできるだけ防ぐのが目的となる。緑化が進めば、雨水を吸収し、水の流れも抑えられる。

 斜面には、鉄筋と板を組み合わせた、土砂の流出抑制設備も張り巡らされている(図4)。

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図4●鉄筋と板を組み合わせて土砂の流出を防止
植樹した斜面(出所:日経BP)

 すり鉢状の急斜面には、雨が降れば、すり鉢の底となる部分に、水が流れ込む。そこで、大きな調整池を配置した。深さや大きさの異なる調整池が連続し、効果をより高めるように工夫している(図5)。

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図5●斜面の下に大きな調整池を連続して設けた
発電設備に対していかに広い区域を開発したのかがわかる(出所:日経BP)
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 調整池は、太陽光発電設備の設置区域の南端にもある。これは敷地外への排水を防ぐ「最後の砦」となる池で、ここからコンクリートの排水溝を通って敷地外に流れ出る。

 このほか、敷地内には広く深く掘り込んだ排水溝が設けられている(図6)。

図6●広く深い排水路
雨水対策の一つ(出所:日経BP)
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