中川友紀子(なががわ・ゆきこ)
1971年東京生まれ。1995年法政大学大学院工学研究科修士課程修了後、東京工業大学、科学技術振興事業団ERATO北野共生システムプロジェクト、日本科学未来館などを経て、2005年にサービスロボット専門のアールティを起業。現在に至る。2015年に米国メディアROBOHUBにて世界で知るべきロボット業界の女性25人に選ばれる。日経Roboticsのコラムなど執筆多数。
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 本日、1月11日午前11時。ソニーが犬型エンタテインメントロボットの新型「aibo(ERS-1000)」を発売する。これにちなんで筆者のAIBOの思い出話と、新型aiboへの期待を書いてみる。

 「AIBO」への思いは人によって様々だろう。旧AIBOのオーナーであれば、コレクション・アイテムやペットというワードが浮かぶかもしれない。もしかしたら筆者のようにプログラムに苦労したあの日々が思い出されるロボット研究者もいるだろう。筆者の自己紹介をすると、学生時代の迷路解析ロボット競技会のマイクロマウスから始まって、画像処理、「RoboCup」※1の小型リーグ研究者、日本科学未来館のロボット展示担当者などを経て、サービスロボットの会社を起業して現在に至るというロボ馬鹿人生を送っている。

 AIBOとの出会いは、1998年パリにさかのぼる。当時、発売前のAIBOがRoboCupの「スタンダードプラットフォームリーグ」で使われていた。筆者はAIBOの発売前からRoboCupでプロトタイプを見ていたのだ。そのため初代の「ERS-110」が発表されたときには「犬型になったのか!」と驚いたものだ。

※1 RoboCupは「西暦2050年までにサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」という目標を掲げ、全世界の研究者が参加して開かれているロボット競技会。競技の1つである「ロボカップサッカー」の標準プラットフォームリーグ(各チームが同じロボットを使い、プログラムの優劣を競う)において旧AIBOが2007年まで標準プラットフォームに選ばれていた。
RoboCup2017で展示されたAIBOのプロトタイプ
(筆者撮影)
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初代AIBO「ERS-110」
(出所:ソニー)
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 発売が決まってすぐ筆者もすぐに初代のERS-110を手に入れた。今回と同じく、発売前からPCの前に座り込んでWebを何度もクリックしたのを覚えている。コレクションアイテムとしてだけでなく、実験用としても欲しかったからだ。

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