「100年に一度」と言われる技術進化の激しい変革期の真っただ中にある自動車業界――。昨日の勝ち組は今日の勝ち組とは限らない。激動の時代を勝ち抜くためには自らが変化していくことが欠かせない。

 そうした中で、「部品単体ではなくモジュールとしての設計や組み立てまでを一貫して手掛ける事業形態を目指す」と語るのが、エフテック取締役開発本部長の古澤好記氏(図1)。長期間にわたりホンダ系の1次サプライヤーとして事業を展開してきた同社だが、将来を見据え、新たなる事業形態への転換に舵を切り始めた。

図1 エフテック取締役開発本部長の古澤好記氏
図1 エフテック取締役開発本部長の古澤好記氏
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 同社が手掛けるのは、サブフレームやサスペンションのロアアームといった自動車の足回り部品。かつてなら自動車メーカーの図面通りに単体部品を製造するだけでも成立した。しかし、時代はもはやそれを許さない。単体部品の製造だけでは、いずれ「コスト競争に陥る」(古澤氏)のが目に見えているからだ。そこで同社が不可欠と考えているのが、付加価値の向上。設計業務の自前化や対象品目のモジュール化でその実現を狙う。

 モジュール化で付加価値向上が狙えるのは、部品単体だけでなくモジュールの視点からも軽量化や性能向上が図れるからだ。また、専門メーカーが自動車メーカーの機能・性能要求を理解して設計を行うことで、専門メーカーとしての知見をより生かしやすくなる上、自動車メーカーとの役割分担を通じた自動車メーカーを含めた全体的な開発業務の効率化も期待できる。さらに、そうした業務を通じて専門メーカーとしての提案力向上を図れる可能性もある。

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