世界的に「welfare(ウェルフェア=福祉)」が、“次なる”大市場として注目されている。しかし、日本のウェルフェアの規模は世界と比較すると非常に小さく、立ち遅れているのが現状だ。この分野で、人間工学的な視点とデザイン工学の側面から、ウェルフェアの世界的潮流をリードしているのが、オランダ・デルフト工科大学教授で、人間工学博士のリチャード・グーセンス氏である。同氏は2017年11月、第4回目となる「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展(以下、超福祉展)」(主催:ピープルデザイン研究所)にゲストとして招かれた。

 グーセンス氏はピープルデザイン研究所が主催し、2016年から始まった「認知症解決プロジェクト」のオランダ側のチェアマンも務める。このプロジェクトは、デルフト工科大学、青山学院大学、専修大学、慶應義塾大学の各チームが2年間かけて認知症に対する課題を調査し、解決策を提案するものだ。2年目となる2017年は川崎市と渋谷区の協力のもと、社会実験として「テスト」され定量化に向けて活動中。超福祉展では、各チームの中間プレゼンテーションが行われた。

 その機会に、世界のウェルフェアを巡る状況についてグーセンス氏に聞いた。(聞き手は日経BP社 日経BP総合研究所 社会インフラ研究所プロデューサーの高津尚悟、通訳はNPO法人ピープルデザイン研究所・代表理事で、デルフト工科大学のリサーチフェローの須藤シンジ氏が務めた)

写真右がリチャード・グーセンス氏、左が須藤シンジ氏。
須藤氏は今回のインタビューの通訳も務めた
第4回を迎えた「超福祉展」より。2017年11月7日から11月13日まで渋谷で開催された。
日蘭の学生たちが多彩なプレゼンテーションを繰り広げた

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