中古車と同じ「レモン市場」?

 「迅速に所有発電所の累積容量を増やせる」と人気のセカンダリ案件であるが、セカンダリ案件ならではのリスクがある。

 中古車は「レモン市場」だと言われる(レモンは外見から品質の良いレモンと悪いレモンの判別が難しいので、そう呼ばれる)。太陽光発電事業も、「レモン市場」と言えるかもしれない。

 実際、シミュレーションしたIRR(内部収益率)のみで「安い」「高い」が判断されている。その背景には、土地や発電システム、EPC(設計・調達・施工)サービス会社、管理者などの「良し悪し」は、定量化して価格に反映させるのが難しいからである。

 結果的に、短期で売却する意図がある場合、「イニシャルコストをかけて良い、しっかりした発電所を作るのは損だ」との風潮になりがちだ。

 そのほか、セカンダリ案件ならではリスクとして、EPC、太陽光パネルなどのメーカーの与信問題、瑕疵担保責任の追及期間の終了、FIT残期間が短い場合の、IRR確保、近隣・自治会・自治体との関係、償却資産税の増加問題などがある(図2)。

図2●地域から理解され、安定稼働しているメガソーラーの価値は高い
(出所:日経BP)
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