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「水上太陽光」の利点と課題、水中ロボットに期待も(page 5)

<第16回>世界の「水上」プロジェクトを日本が牽引

2019/04/24 05:00
大串卓矢=スマートエナジー社長
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O&Mでは人が「潜水」

 水上太陽光発電設備のO&M(運営・保守)は陸上に比べて、アクセスしにくいというデメリットがある。設備に近くにはボートに乗らなければならないため、強風時など船が出せないときは、人が近づいてのメンテナンス作業は出来ない。

 また、アンカリングケーブルなどの水中設備に対するメンテナンスも負担となっている。フロート設備は、ケーブルによって水底へ固定されているが、水面が上下するため、ケーブル長には余裕をもたせている。

 しかし、水中ケーブルが絡まってしまうと、水面が高くなったときにフロートが水没してしまう恐れがある。そのために、定期的にケーブルをチェックし、異常がないかどうかを確認する必要がある。現在は、人間が潜水して確認している。将来的には「水中版ドローン」のような遠隔操作の水中ロボットが実用化されれば、人が潜らなくてもチェックできるかもしれない。

 また、池には多くの水鳥がやってくる。そのため、太陽光パネルに水鳥の糞が多い。そこで、スマートエナジーでは水上太陽光発電のO&Mの場合は特に、ドローンを飛ばして、パネルの汚れの場所を特定し、それを除去することに取り組んでいる(図5)。

図5●水上太陽光の架台に止まる野鳥。埼玉県桶川市のサイト
(出所:日経BP)
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