「土地」に関する2大メリット

 砂漠のように使い道の少ない広大な土地がある国は別として、アジア諸国では土地が希少資源である場合が多い。日本や韓国ではそれが特に顕著である。そのような国では、太陽光発電を安価に実施するためには、土地代が安いということが必要条件である。

 土地代はどの程度のコスト感なのか、日本の一般的な農地を借りた場合で考えてみよう。農地の賃料を、年間100円/m2と仮定する。300W・60セルの太陽光パネルが1枚2m2だとすると、300Wで年間賃料200円である。パネル間の離隔を考慮すれば、1円/kWh以上の負担と考えて良いだろう。売電単価は世界的にみて5~10円/kWhであり、1円のコスト負担はかなり大きいと考えられる。

 日本の農地を借りる計算例をみても、土地代を節約することが太陽光発電事業にとって、とても大きなインパクトを持つことがわかる。

 この点で、水上太陽光は「土地の賃料が安い」「造成工事をしなくて良い」という2大メリットを享受できる。いままで何にも活用されていなかった「水上」を貸すことに抵抗感を感じる池や湖の管理者が少ないということも追い風の要因として挙げられる(図2)。

図2●施工中の水上太陽光。千葉県市原市にある国内最大(13.7MW)の水上メガソーラー
(出所:日経BP)
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