システム費用削減に工夫余地も

 太陽光発電事業のシステムコストは、太陽光パネル代、パワーコンディショナー(PCS)などその他部材費用、工事代で構成される。現在、太陽光パネルの下落が続いており、40円/W以下が相場となっている。そして2030年までには20円/Wになるだろうと言われている。ただし、工事代は人手不足による高止まりのせいか、施工の工夫が足りないのか現在のところ40円/W以下ではなかなか難しく、中国やドイツの2~3倍のコストとなっている。ドイツの施工はコンピューターとロボットによる杭打ちが主流となっているという。まだ効率を上げる方法は残されているのかもしれない。

 現在、私が知っているメガソーラーのイニシャルコストは最も安いもので120円/Wとなっている。そのW当たりの内訳をみると、太陽光パネル代が36円、PCS代24円、架台・ケーブルなど22円、施工費38円となっている。

 太陽光パネル代はまだ先安感があるほか、PCSや架台なども多少下げ余地がある。難しいのが工賃であろう。時間効率を上げて20%削減する施工方法を確立する必要がある。しかし、いずれの費目についても15~20%のコストダウンで実現できる数字であり、5年前まで300円/W以上していたシステム費の3分の1のコストが実現できることになる。太陽光発電がFITを卒業し、自立できる日が見えてきたと言えよう(図3)。

図3●100円/Wの太陽光システムのイメージ
(出所:筆者作成)
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