本記事は、エレクトロニクス実装学会発行の機関誌『エレクトロニクス実装学会誌』Vol.19 No.4に掲載されたものの抜粋です。全文を閲覧するにはエレクトロニクス実装学会の会員登録が必要です。会員登録に関して詳しくはこちらから(エレクトロニクス実装学会の「入会手続きについて」へのリンク)。全文を閲覧するにはこちらから(エレクトロニクス実装学会のホームページ内、当該記事へのリンク)。『エレクトロニクス実装学会誌』の最新号はこちら(最新号目次へのリンク)。

はじめに

 最近、肌や衣服など身に着けて使用するウェアラブルデバイスに向けて、人の動きに追従するための屈曲性や伸縮性を備える柔軟な電子デバイスの開発が盛んになっている1)~19)。特に、人の関節など大きな歪が負荷される箇所において、多くの素子が破損・損傷する。そこで、デバイス全体の柔軟性を向上させるために、屈曲性や伸長性に乏しい素子に先立って伸長可能な配線(ストレッチャブル配線)の開発が進められている(図1a)。これまでに開発されたストレッチャブル配線には、カーボンナノチューブ1),2)やグラフェン3),4)、導電性ポリマー5),6)、金属ナノワイヤ7),8)などの新規物質を使用した例が多い。なかでも、金属ナノワイヤは他の新規材料に比べて高い導電性を示すため、配線を微細化する際に有利である。さらに、高いアスペクト比を有する金属ナノワイヤは、屈曲時や伸縮時でも導電性のネットワークを維持しやすい。また、金属ナノワイヤのネットワークは、隙間から光透過を許容するため透明導電膜としても利用可能である(図1b)。本稿では、銀ナノワイヤに関する研究動向、および私達が開発したストレッチャブル銀ナノワイヤ透明導電膜を紹介する9)~12)

図1. 銀ナノワイヤを用いて作製した(a) 柔軟配線と(b) 透明導電膜。柔軟配線は,伸長特性の低い素子を接続してデバイス全体の柔軟性を向上させている。
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