米国では2017年のホリデーシーズン商戦を経て、「家庭での普及率が15%」と商品やサービスが一気に飛躍する分岐点を超えたとの調査結果も出ているAIスピーカー(スマートスピーカー)。国内でも年末商戦の注目商品の一つとなっている。

 例えば、米Google社は2017年12月2日~10日に、「Google Home」および「Google Home mini」の半額キャンペーンをビックカメラなどの家電量販店や通販サイトで実施。ビックカメラでは「完売ではないものの在庫は少ない状態」(同社 広報)、他の量販店や通販サイトでもGoogle Home miniについて「完売」「入荷待ち」といった貼り紙が目立つ。

 AIスピーカーのインパクトは、音声操作に対応した家電製品として、初めて家庭に普及しようとしている点にある。それ故、どのようなユーザー体験(UX)を提供できるかは非常に重要だ。ユーザーの第一印象が「音声操作は『便利』となるのか」「使えない」となるかで、その製品市場の立ち上がりが大きく違ってくるからだ。

2017年に日本での販売が始まったAIスピーカー。左から、Amazon.com社の「Amazon Echo」、Google社の「Google Home」、LINEの「Clova WAVE」。(画像:Amazon.com社、Google社、LINEの画像を基に作成)
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 そこで、国内で使える“三大AIスピーカー”、つまりGoogle Home、米Amazon.com社の「Amazon Echo」、LINEの「Clova WAVE」について、編集部で音声認識・対話機能を中心に徹底的にテストした。この結果を「聞き取り能力」と、編集部が専門家のアドバイスを受けて作成した160問テストを通じた「(対話の意図理解を含めた)応答能力」の2つに分けて紹介する。今回は、音声操作デバイスとしての基本である聞き取り能力について、「音声認識」「抑揚の違いの識別」「助詞の区別」ができるかをテストした結果を報告する。

 テストから浮かび上がったのは、各社の主力事業が異なるように設計思想に違いがあること、そして現時点では機能差や実力差がはっきりと存在することだ。例えばAmazon Echoからは、アマゾンでの商品購入に誘導したい意図がちらほら見えた。

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