正月の風物詩であり、大学スポーツの花形とも言える「箱根駅伝」。2019年1月2日、3日に開催される第95回大会では関東学生連合を加えた23のチームが出場するが、関東有数の有名校でありながらこの中に加われなかった大学がある。慶應義塾大学だ。同大学の競走部 長距離ブロックは記念すべき第1回大会(1920年)に出場し、第13回大会(1932年)では総合優勝を果たしたが、第70回大会(1994年)を最後に箱根駅伝本選への出場はなく近年は低迷している。

 駅伝界の古豪復活を目指し、2017年に「慶應箱根駅伝プロジェクト」が始動した。新たな指導者の招聘や一貫教育校との連携などを通して長距離ブロックの強化を図る。このプロジェクトを支えるのは、体育研究所、スポーツ医学研究センター、システムデザイン・マネジメント研究科スポーツシステムデザイン・マネジメントラボ(以下、スポーツラボ)といった慶應義塾内の研究機関や大学院である。さらに湘南藤沢キャンパスのSFC研究所では、このプロジェクトでの競技力向上や学術的な研究を目的とした「ランニングデザイン・ラボ」を新設している。

 同ラボは、具体的にはどのような取り組みを実施しているのか。2018年10月に開催された箱根駅伝予選会と関係者への取材から、その内幕を明らかにする。

2018年10月に開催された箱根駅伝予選会を走る、慶應義塾大学の選手
(写真:久我智也、以下同)
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