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スポーツIT革命の衝撃

後ろ姿でもプロ野球の選手名が分かるAI、富士フイルム子会社がAzureで開発

2018/12/07 05:00

高橋 秀和=日経 xTECH

出典: 日経 xTECH、2018年11月26日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 日本マイクロソフトは2018年11月26日、同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」上で開発したAIを日本野球機構(NPB)が採用したと発表した。NPBが運営するプロ野球向け写真管理サービス「NPB CIC(Contents Images Center)」で利用する。同AIは選手名や試合中のシーンを自動判別。以前は約4時間かかっていた整理作業が30分ほどに高速化できたという。

日本野球機構(NPB)が運営するプロ野球向け写真管理サービス「NPB CIC(Contents Images Center)」の試験サービス「選手名情報自動タグ付け機能」による選手名の推定結果
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 NPB CICはプロ野球12球団が権利を持つ選手や試合の写真を一括管理するサービス。富士フイルムイメージングシステムズが運営するコンテンツ管理サービス「IMAGE WORKS」をベースに2016年に開発した。利用者はゲームやグッズなどで利用する写真を選手別やシーン別に検索して貸し出し申請できる。以前は球団職員が1試合で最大3000枚ほどの写真を300枚程度に絞り込み、それぞれに検索用の選手名やシーンなどの情報(タグ)を手作業で埋め込んでいた。

 NPBは2018年6月に「選手名情報自動タグ付け機能」として試験サービスをセ・パ両リーグで協力を得られた5球団に提供を始めた。画像処理AIが候補となる選手名やシーンを絞り込んで提示してくれる。球団職員は目視で確認してタグを確定する。2019年春の公式戦から全12球団向けに正式提供する。