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スポーツIT革命の衝撃

“会心のショット”が生まれないのはなぜか?

脳波測定デバイスで「無心」を鍛える

2016/11/01 00:00

伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

出典: 日経デジタルヘルス、2016年8月8日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 「練習ではできたのに、本番ではうまくいかない…」――。スポーツや仕事で、誰もがそんな悔しい思いをしたことがあるはずだ。

 ゴルフ関連の製品を販売するエンジョイゴルフ&スポーツジャパン 代表取締役の佐々木信也氏はその要因が、本番での“集中力”にあると話す。ゴルフはプレーヤーの集中力がとりわけ試されるスポーツ。「プレーしながら『失敗したらどうしよう』、『あの選手はすごい』などと考えてしまい、そちらに脳が使われて体を動かす指令がでない懸念がある」(佐々木氏)。これを放っておくと脳は目の前のこと以外に思いを巡らせてしまうという。

Focus Band使用イメージ 専用アプリはスマートフォンやタブレット端末で使用できる
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 意識的に集中した状態をつくり、練習通りのパフォーマンスをする――。同社がそれをかなえる製品として販売しているのが、脳波測定デバイス「Focus Band(フォーカスバンド)」。脳波を見ることで集中しているかどうかを判断し、集中を促す。「SPORTEC 2016」(2016年8月2~4日、東京ビッグサイト)で披露した。

 なぜ脳波を測定するのだろうか。まず脳の働きをみてみよう。私たちの脳は、左脳と右脳から成り、それぞれ役割が異なる。「左脳が優位に働いているときは、外にある環境や出来事、目から入ってくる情報を認識している。外部環境へ意識が向かっているため、集中とは対極の状態にある。一方、右脳が優位に働くときは、自らの内面に意識が向いており、いわゆる“無心”になっている」(佐々木氏)。右脳が優位に働くようにすることが、集中を促すことにつながるわけだ。

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