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スポーツIT革命の衝撃

目指せサッカー発産業共創、清水エスパルス×日本IBMの挑戦

2018/07/06 05:00

内田 泰=日経 xTECH

5つのテーマでアイデア募集

 具体的には、以下の5つの領域でアイディアを募った。参加条件は5名以上で構成されるチームで、ベンチャー企業のみならず、より大きな企業内のチームも対象とした。

 募集テーマは、1.スタジアムでの観戦体験、2.ファンとのエンゲージメント(ファン層拡大)、3.パートナーシップ(地域活性化)、4.サポーター360、5.ワイルドカードの5つである。

 1は、例えばスタジアムでの観客の盛り上がりをAIが察知して座席が振動するなど、テクノロジーを活用したスタジアムにおける新しい体験の提供。2は、エスパルス専用アプリなど、ファンの拡大や満足度向上のためのサービス。3は、スタジアム周辺地域の店舗で活用できるポイント制度などの地域活性化のアイデア。4は配車サービス「Uber」を活用したサポーター同士のライドシェアによるスタジアムへのアクセス改善など、チケットを手に家を出てから帰宅するまでの顧客体験を充実するためのアイデア。5は、領域は問わずにエスパルスに関わるすべての人・組織・地域が幸せになるアイデアとする。

 既に6月20日にアイデアの募集を締め切ったが、1つのテーマに対して複数件の応募があったという。動画などのコンテンツをファン自らが収集してコミュニティーを活性化するサービスや、スタジアムへのアクセスの課題を克服するためのポイント活用サービス、地元産業のエコシステムとスタジアム観戦を連動させるアイデアなどがあるという。

 選定されたアイデアについては、必要に応じてエスパルスが保有するファンなどに関するデータ(個人が特定できないようにマスキング処理済み)を提供し、スタジアムなどで実証する方針だ。

サービス実証の場となるIAIスタジアム日本平(写真:清水エスパルス)
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