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スポーツIT革命の衝撃

目指せ五輪でメダリスト、カギは体格差埋めるIoT

ICTが彩るウインドサーフィンW杯(下)

2018/06/26 05:00

今井拓司=ライター

 世界各地から代表選手が集まる大会で一番盛り上がる瞬間は、自国の選手が大活躍したときだ。2018年5月10~15日に開催された「ANAウインドサーフィンワールドカップ」」も御多分に漏れなかった。日本人選手が1位で通過した予選では大きな拍手や歓声が上がり、期待の1人の敗退が決まると失望の空気が漂った。

 今回の大会は、開催前に主催者が掲げた目標を達成し、成功裏に終了した。観客数は目標の4万人を大きく超える4万9000人。開会式で神奈川県横須賀市長が語った「ICTを使って世界一分かりやすいウインドサーフィンの大会を目指す」の一言も、IoTシステムを活用したスマホアプリ(関連記事1)や、ドローンや5Gを活用した映像配信(関連記事2)などの取り組みで実現できたと言っていい。

横須賀市の上地克明市長は開会式で、「ICTを使って世界一分かりやすいウインドサーフィンの大会を目指す」と語った。
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 しかし、日本選手の活躍という面では物足りなさが残った。女子スラローム競技で須長由季選手が10位に食い込んだのが日本人選手の最高位。花形の男子スラローム競技では、国内で敵なしの浅野則夫選手も21位に終わった(レース結果)。

予選レースをリードする須長由季選手(中央)(写真:Professional Windsurfers Association)
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 主催者側によれば、2017年に始まった横須賀でのワールドカップは、最低でも5年間は続けるという。今後の大会をさらに盛り上げるには、国内選手の強化が不可欠だ。その鍵を握るのもまたICTである。

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