スポーツ業界におけるデジタル活用は、競技のパフォーマンス向上だけでなく、ファンエンゲージメント向上においても重要な役割を担う。デジタル技術を駆使し、どのようにファンとのエンゲージメントを深めていくのか。この点について課題を持つ企業やスポーツクラブは少なくない。

 2018年11月29~30日の2日間、日本では初めての開催となるスポーツビジネスカンファレンス「Sport Innovation Summit 2018 TOKYO(以下SiS)」が開催された。SiSは、2014年にメキシコでスタート。2017年にはパリでも開催され、日本が3カ国目の開催となる。世界の著名なスポーツ組織や関連企業からプロフェッショナルが集い、スポーツビジネスに関する最新事例などが紹介された。

 「DIGITAL AT THE CORE」と題するセッションでは、ソーシャルメディアの活用やコンテンツ戦略など、デジタルを駆使したスポーツマーケティングの最新事例が数多く報告された。

 登壇したのは、ファンエンゲージメント・プラットフォームを提供する米FanCompassのCEOで共同創業者のジェイミー・パーディ氏。スペインのプロサッカーリーグ、ラ・リーガのデジタル戦略ディレクターを務めるアルフレッド・ベルメージョ氏。ローマを本拠地とするサッカークラブチーム、ASローマ(正式名称:アッソチアツィオーネ・スポルティーバ・ローマ)のデジタル&ソーシャルメディア最高責任者のポール・ロジャース氏の3名だ。

 今回は同セッションの内容を2回に分けて紹介する。前編は「世界的規模のファンの収益化」をテーマにプレゼンテーションしたFanCompassのパーディ氏の講演である。

写真左から、ASローマのロジャース氏、ラ・リーガのベルメージョ氏、FanCompassのパーディ氏
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