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スポーツIT革命の衝撃

演奏者も身体データ測定でパフォーマンス改善へ、桜美林大学の挑戦

2019/04/17 05:00

中野 淳=教育とICT Online

出典: 日経 xTECH、2019年3月8日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 スポーツ界ではここ10年でアスリートのパフォーマンス可視化が一気に普及したが、同じように体を使って演奏する音楽界ではその取り組みは遅れている。ここにきて、スポーツ界と同様、科学的なアプローチでパフォーマンスの向上を目指す取り組みが始まった。(日経 xTECH)

 桜美林大学は2019年3月1日、筋肉の活動や心拍数などの身体データを測定しながら演奏するホルンコンクールを東京都町田市で開催した。科学的なアプローチにより、演奏者の身体的・心理的状態とパフォーマンスとの関係を検討することを目指している。

コンクールは東京都町田市の和光大学ポプリホール鶴川で開催。複数のカメラで演奏風景を撮影した
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 コンクールに参加したのは、大学生や大学の卒業生など12人。各種の計測装置を体や楽器に装着した状態で演奏した。計測したデータは「唇まわり、腕、肩、足の筋肉の動き」「心拍」「マウスピースにかかる力」「楽器の音」「口腔(こうくう)内の乾燥度」である。参加者は椅子に座った状態で、5曲の課題曲を演奏した。

参加者は体や楽器に計測装置を装着して演奏した。写真は3位になった東京芸術大学音楽学部別科器楽専修1年の浜村玲名さん
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ホルンはマウスピースに押し付けた唇を振動させて音を出す。コンクールでは、マウスピースにかかる力や顔の筋肉の動きなどを測定した
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筋肉の動きは顔や腕などにセンサーを付けて計測した。マウスピースにかかる力は楽器とマウスピースの間に測定装置を装着した
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マウスピースにかかる力を測定する装置。この研究のために開発した
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