韓国も遠隔医療に動く!予算を大幅増額(page 2)

2015/10/30 00:00
趙 章恩=ITジャーナリスト

医師会の反対で活用進まず

 離れた場所にいる医師と患者をつないで行う遠隔医療(遠隔診療)は、韓国では過去10年以上も実証実験の段階が続いており、遠隔診療の活用に向けた医療法改定は医師会の反対で進んでいない。

 2010~2013年には、IT政策を担当する省庁が主導して慢性疾患患者のスマートヘルスケア実証実験の一部として遠隔診療を実施し、参加者の満足度は高かった。保健福祉部も、離島・山間地域を中心に遠隔診療の実証実験を2010年から実施している。保健福祉部は2013年12月、遠隔診療を許可する医療法改定案を国会に提出したが、いまだ検討中で結論は出ていない。

 保健福祉部は国会での予算審議の際、遠隔診療の必要性を次のように説明した。「医療法では遠隔診療を制限しているが、保健医療基本法では新しい保健医療制度を施行するために必要な実証実験を行っても良いことになっている。遠隔診療に反対する意見は、実証実験の結果で説得する。未来のために遠隔診療の制度化は必要だ」。

 加えて、遠隔診療は「山間部や過疎地に住んでいる人、体の不自由な人、軍部隊や刑務所といった医療脆弱地域に対する医療サービス向上につながる。町の医院を中心に慢性疾患患者や軽症患者のケアを活性化し、深刻な状態にならないよう予防する効果も見込める」とし、その重要性を訴えた。

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