小さなボールの方向や強さを即時に感知し、的確にボールを打ち返す―。オムロンが開発した「卓球ロボット」。国内最大の家電関連展示会「CEATEC JAPAN 2017(日経テクノロジーオンラインで速報中)」を始め、国内外の展示会などで展示され大きな話題を集めるこのロボットは、オムロンの世界最先端のセンシング技術を象徴する存在だ。

 センシングは今や急激に拡大するIoT(モノのインターネット)の中核を成す技術。オムロンは自らIoTの先進活用をけん引し、センシング技術の用途の幅を広げる。自社の生産現場や「オープンイノベーション」による他社との“共有”で、IoTの先端を走るべく挑戦を続ける、オムロンの最前線に迫る。

 生産設備の稼働データをミリ秒単位で取得した「製造ビッグデータ」。オムロンがFA事業の主力である草津、綾部の2工場でこの活用に挑む。同社のIoT工場は自社開発の「PLC(プログラマブルロジックコントローラー)」が支えている。

 製造ビッグデータ活用が広がるなか、生産設備を制御する装置「PLC(プログラマブルロジックコントローラー)」の存在感が高まっている。オムロンは国内で三菱電機に次ぐシェアを持つPLCのメーカーでもある。草津工場と綾部工場は同社製PLCの最新機種「Sysmac(シスマック)NJシリーズ」や「同NXシリーズ」を導入。同シリーズは、オムロンが現在のような製造ビッグデータの広がりを見込んで、従来のPLCとは全く異なる思想で開発した。その違いは大きく3つある。

●PLC「NJ/NXシリーズ」は製造ビッグデータを支援できるように開発された
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