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スポーツとイノベーション

「スポーツ×ブロックチェーン」で新機軸、投げ銭コミュニティが始動

2018/11/01 05:00

久我智也=ライター

ブロックチェーンを活用して「思い」や「感謝」をビッグデータ化

 ファンとチーム・アスリートの新しい関係性を構築するエンゲート。このサービスを成立させているのがブロックチェーン技術である。

 エンゲートのサービスは、(1)エンゲート社がブロックチェーン上でエンゲートポイントのトークンを発行、(2)ファンが日本円でエンゲートポイントを購入し、ギフトとしてチーム・アスリートに贈る、(3)ポイントをエンゲートとチーム・アスリートで分配。同時にトークンの利用履歴をブロックチェーン上に記録、(4)チーム・アスリートからファンに対してリワードを提供。同時に贈られたポイントの額などのマーケティングデータを取得、という流れで展開していく。

 ファンのポイント購入履歴や、チーム・アスリートからのリワードの履歴はブロックチェーン上に恒久的に記録されていくことになる。つまりファンの「思い」や、チーム・アスリートの「感謝」といった、これまでは目に見えなかったものがビッグデータとして蓄積されていくことになるため、そうしたデータを活用した新たなサービスを展開することも可能になるのだ。

 エンゲートポイントを発行するために用いられるのは「NEM(ネム)」と呼ばれるブロックチェーン技術だ。安全性が高いこと、他のブロックチェーンと比較して設計が容易であること、手数料が安価なことが採用の理由だという。ただ、エンゲートはNEMだけを利用し続けるわけではなく、利用者の多い「ビットコイン」や、拡張性の高い「イーサリアム」など、他のブロックチェーン技術を使用していくことも視野に入れているという。

エンゲートのサービスの流れを表したスライド。「NEMだけではなく、イーサリアムやビットコインにも対応した技術者を抱えているので、今後他のブロックチェーンの活用も検討している」という
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