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スポーツとイノベーション

「スポーツ×ブロックチェーン」で新機軸、投げ銭コミュニティが始動

2018/11/01 05:00

久我智也=ライター

スポーツの新たな収入源に

 エンゲートは、各チームにサービス利用料を請求するのではなく、ファンからのエンゲートポイントを分配するレベニューシェア方式でマネタイズをしていくという。

 会見では分配金の詳細は明かされなかったものの、城戸氏は「なるべく多くの割合をチームに分配していく」とし、「従来の収益に加え、スポーツチームやアスリートにとって新たな収益源になるサービスであると自負しています」とも説明した。実際、この日会見に参加したJリーグ・湘南ベルマーレの代表取締役社長・水谷尚人氏は、エンゲートを活用する理由を次のように話した。

 「湘南ベルマーレは、1999年に親会社が撤退して存続の危機に陥り、地域の人々の支えで何とか生き延びて来たクラブです。そうした経験があるので、収入源の確保は常に考えています。また湘南ベルマーレは、ビーチバレーやトライアスロン、ロードレース、フットサルといったチームも保有しています。それらの選手たちは、サッカー以上に資金不足に苦しんでいるので、その助けになることも期待しています」(水谷氏)

 エンゲートのアンバサダーを務めるスポーツジャーナリストの上野直彦氏も、同サービスがスポーツチームの新たな収入源となることに大きな期待をかける。

 「これまで約20年間に渡ってスポーツジャーナリストをしてきましたが、1990年代に、女子サッカーリーグのLリーグ(現なでしこリーグ)がバブル崩壊の影響を受け、文字通り路頭に迷う選手が生まれてしまったことは忘れられません。日本のスポーツ界でああいった事態は二度と引き起こしてはならないと強く思っています。新たな収入源となるエンゲートは、色々な形で日本のスポーツに貢献していくことになると信じ、ワクワクしています」(上野氏)