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スポーツとイノベーション

異業種連携とテクノロジーはスポーツの何を変えるのか

「スポーツビジネス創造塾 第3期」報告:講演編(その1)

2019/03/06 05:00

久我智也=ライター

スポーツ×テクノロジーに眠るビジネスチャンス

 カタパルトではプロ向けのGPSデバイスのほか、アスリートのコンディショニングデータやトレーニングデータなどを管理するソフトウエア「AMS by Catapult」や、一般消費者向けのGPSデバイス「PLAYER」など、複数のソリューション・製品を開発している。

 斎藤氏は、スポーツの現場にテクノロジーが浸透していくことによってスポーツビジネスは5つの点で大きく変化していくと話す。「利用者の拡大」「タッチポイントの増加」「質の向上」「コンテンツの変化」「指導の変化」である。この中でも、特に一般企業のビジネスチャンスを拡大させるのは「利用者の拡大」と「コンテンツの変化」という点だろう。

斎藤 「プロなどのエリートの間でテクノロジーの活用が浸透すると、いずれはサブエリートやプロシューマーレベルの人々にも広がっていきます。さらには、アマチュア層への普及が進むでしょう。プロよりもこうした層の方が人口は多く、ビジネスチャンスがあります。加えて、埋もれたタレントの発掘にもつながるのではないかと考えてます。また「コンテンツの変化」という点については、テクノロジーを活用したデータを取得することで、一般の方でも上質な記事を書けるようになってくると思います。定量化によってコンテンツの質が高まれば、スポーツベッティングなどの盛り上がりにもつながっていくでしょう」

 「スポーツ×テクノロジー」の取り組みはスタート地点こそアスリートのパフォーマンス向上にあるが、その先にはスポーツビジネス自体を変革し、産業の成長に寄与する可能性が広がっている。そうした未来をさまざまな業界の企業に想起させられるか否かが、スポーツビジネス拡大の手がかりになりそうだ。