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スポーツとイノベーション

湘南を元気に RIZAP、ベルマーレ起点の「健康街づくり」

2019/01/31 05:00

内田 泰=日経 xTECH

湘南エリアに新スタジアム計画進行中

――湘南ベルマーレの経営権を獲得した際に、チームとして2つの目標を掲げました。2020年までに国内主要タイトルを獲得することと、スタジアムを満員にして収容率1位を実現することです。前者は早くも達成してしまいましたが、後者に向けた取り組みはいかがでしょうか。

松岡 現在のスタジアムは、収容人数1万5000に対して収容率は75%程度です。収容率の向上に関しては、SmartNewsやLINE Payなど外部との連携も含めて、ファンとの接点をいかに増やすかが重要だと考えています。その点ではルヴァンカップの優勝で、メディア露出は過去最多になっていますが、ライト層のファンをいかに増やすかが課題です。

 ベルマーレにはコアファンが多く、ファンの平均年齢は比較的高く男性が中心です。かつての名称である「ベルマーレ平塚」と呼んでいる人もまだいるくらいです。ライト層の認知度を高めるためには露出を増やす必要があります。チーム成績が一番ですが、新しい施策をどんどん仕掛けて、何が集客に有効かを見極めるなどPDCAを回していきます。

――では、ライト層のファンを増やすために、具体的にどのような取り組みを実践していますか。

松岡 例えば、恋愛・婚活のアプリを提供するPairs(ペアーズ)と連携して、スタジアムで男女が出会うイベントを開催したりしました。スポーツ観戦は出会い系のイベントと相性がいいと聞いていましたが、募集100人のところにかなり多くの申し込みがありました。スポーツ観戦が大好きな人はもうスタジアムに来ているので、このようなイベントを通じてそうでない人にまず足を運んでもらえればいいと考えています。

――スタジアムの新設計画はあるのでしょうか。

松岡 建設は数年先の話になると思いますが、「湘南スタジアム研究会」という組織で検討が進められ、湘南エリアでいくつかの候補地が上げられました。現在は自治体と交渉するフェーズですが、建設地はまだ未定です。計画では収容人数が1万8000~2万5000人のJ1のライセンス基準を充たした、サッカー専用スタジアムになります。

 もちろん、サッカーの試合だけだと1年で20日程度しか稼働しないので、コンサートなどのイベントを開催して試合がない日の稼働率を高めることを検討しなければいけません。ただし、良いスタジアムがあることはビジネス上重要で、例えば浦和レッズの入場料収入は湘南ベルマーレの7倍以上もあります。それは収容人数だけでなく客席の単価が高いからで、やはり良い体験を提供すれば単価が高くても観客は来てくれます。ちなみに湘南ベルマーレはJ1でも単価が一番低くなっているのが現状です。