日経Automotiveのメカニズム基礎解説「第11回:4輪駆動システム(下) モーター使う電動4WD、環境性能向上にも寄与」の転載記事となります。

4輪駆動(4WD)車は、操縦安定性や安全性を高められるのが特徴だ。最近では、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)などの普及に伴い、モーターを使って4WDを実現する例も増えている。前回の機械式に続いて、今回は電動式4WDを解説する。

 フルタイム4WD(4輪駆動)は従来、エンジンの駆動力を4輪に分配する機械式しかなかったが、最近ではエンジンとモーター、もしくはモーターのみで駆動する電動式4WDが増えている。電動化することで、プロペラシャフトが不要となるメリットもある。プロペラシャフトを省くことで、車体の大型化やロングホイールベース化など、設計の自由度を高められる。

 電動式4WDは従来、電池やモーターの搭載による質量とコストの増加が課題で、採用例が少なかった。最近では、ハイブリッド車(HEV)の普及に伴い電動式4WDの特徴である、回生充電や発進加速時のアシストといった燃費改善のメリットが重視されるようになり、電動式4WDが見直されている(表1)。モーターや電池など電動駆動システムのコストが下がることにより、この傾向はますます進みそうだ。

表1 フルタイム4WDの機械式と電動式の比較
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