日経Automotiveのメカニズム基礎解説「第9回:アイドリングストップ機構 早く・静かにエンジン再始動、スターターモーターが進化」の転載記事となります。

車両停止時や停止直前にエンジンの稼働を停止するアイドリングストップ機構。軽自動車を含めてほとんどの車種に搭載されるまでになった。エンジンの再始動には、主に3通りの実現方法がある。従来のスターターモーターを使う方式やスターター兼オルタネーター方式などを見ていく。

 エンジンを無駄に回している状態がアイドリング。そこで、車両停止時や停止直前にエンジンを自動で停止させて、必要時にエンジンを短時間で再始動させるアイドリングストップ機構の採用が広がっている(図1)。

図1 ダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」
アイドリングストップ機構により、11km/h以下になるとエンジンが停止する。
[画像のクリックで拡大表示]

 アイドリングストップ機構でエンジンを再始動する方法には主に三つある。既存のスターターモーターと同様にピニオンギアをエンジンのリングギアに飛び込ませる「コスト重視型」、スターターモーターを常時噛み合わせておいたり、スターター兼オルタネーターを使う「構造工夫型」、エンジンの性能を生かす「エンジン理論追求型」である(表)。

表 代表的なアイドリングストップの方式
[画像のクリックで拡大表示]

 コスト重視型は、従来のスターターモーターのシステムと構造は同じだが、エンジンの始動の頻度が増えるため、モーターの耐久性を高めている。構造工夫型は、コスト重視型よりも短時間で始動できたり、静粛性を高めるなど独自の工夫を施している。一方のエンジン理論追求型は、より高度なエンジン制御でエンジンを再始動させる。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら