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医療従事者の多様性を認めた上で、どう効率化するか

永井 康徳氏 医療法人ゆうの森 理事長

2018/06/08 08:30
近藤 寿成=スプール

 業務を可視化する上では、「生産性」や「作業効率」などがひとつの指標(ベンチマーク)となります。医療業界においては「患者満足度」もそのひとつになるでしょうし、我々としてもそれらの調査は実施しています。

医療法人ゆうの森 理事長の永井康徳氏(写真:加藤 康、以下同) 
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 ただし、私の場合はこうしたデータを医師の評価に結びつけるような取り組みはやっていません。医師には時間をかけて丁寧に診察する医師もいれば、効率良くスピーディに診察する医師もいますが、丁寧だからといって患者の満足度が上がるわけでもないですし、時間をかけなくても患者の満足度が高い医師はいるからです。医師個人のキャラクターなども大きくかかわってくるため、一概に評価できないというのが正直なところです。

 技術の進展によって、「対応患者数」「問診時間」「移動時間」など可視化に必要なデータは、簡単に取得できる時代になりました。実際に導入しているところもたくさんあると思いますが、そのデータを医師の評価につなげることが、本当に医療の質向上に役立つかについては、私は疑問を感じています。

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 私がかかわっている在宅医療の分野では、患者の多様性を尊重することが大事です。加えて、私は医療従事者の多様性も尊重するべきだというスタンスに立っています。多様性を尊重しながら、質を落とさずに効率化するためには何ができるのか。それを追求しています。

 例えば、パソコンを見ながら介護するのではなく、患者としっかり向き合うことで質を上げたいと考えるのであれば、インターンなど別の人にパソコン入力をやってもらうやり方もあれば、帰ってから自分で入力するやり方もあるでしょう。そういった部分での多様性を認めた上で、どのような効率化ができるか。経営者としては、そういった視点でさまざまな方法を考えています。

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