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私が看護サマリー作成に感じるムダ

戎 初代氏 東京ベイ・浦安市川医療センター 集中ケア 認定看護師

2018/06/06 18:30
近藤 寿成=スプール

 「ペーパーレス化」の議論についてですが、紙と印鑑の文化は何とかしてほしいと常々思っています。これは、医療業界に限らず日常生活においてもそうです。海外ではそもそも印鑑自体がほぼ存在せずサインで済ませていますし、最近では国が決めた番号を活用しているケースもあります。

東京ベイ・浦安市川医療センターの戎氏(写真:加藤康、以下同)
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 私は看護師なので、その視点で改めて考えてみると、看護サマリーの作成にはムダがあると感じています。看護サマリーに必要な最新のバイタルデータなどの情報は、既に別の場所で入力している情報のため、詰まるところ同じデータを2度入力しているわけです。

 これは使っている電子カルテの性能や種類、環境などによって変わってくるとは思いますが、電子カルテがすべてにおいて使いやすいかと問われると、現状では必ずしもそうではないと私は感じています。同じデータを2度入力する必要があるようなシステムのままでは、そこでミスが発生する可能性があるからです。看護サマリーに限らず、既に入力済みのデータを使って新規書類を作成するような場合には、最新のデータが自動的に入力されるようなシステムがあればと思う限りです。

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 実際、私が米国へ留学していたとき、実習施設ではそのようなシステムが運用されていました。米国の看護師は、ボタンをひとつ押すだけで看護サマリーを簡単に作っていたのです。日本で電子カルテを開発しているメーカーにもぜひ取り入れてほしいところですし、もし既に実現されているのであれば、各病院はコストの問題などを抜きにして、このようなシステムを積極的に導入してほしいと考えています。

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