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業務可視化に加え、患者の“気持ち”をどう考えるか

西川和見氏 経済産業省 商務情報政策局 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課長

2018/06/06 09:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 医療現場の働き方を考える際、産業界と異なる点があるとすれば、患者を相手にするということです。患者の満足度(気持ち)という観点が存在します。

経済産業省 商務情報政策局 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課⻑の⻄川和⾒⽒(写真:加藤 康、以下同)
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 患者の立場からすると、たとえ病気が治らなかったとしても「医師が誠意をもって治療をしてくれたから仕方ない」と思えるときがあります。一方、医師はできることを完璧にしたのに、雰囲気が悪かったために、「あの医師のせいで…」と思われてしまう場合もあるでしょう。命に関わる事態に直面したとき、患者の満足度は感情に左右される場合もあるように思います。

 つまり、どのタスクにどのくらいの時間をかけて行うかという切り口で働き方を改善する考え方と対極にあるのが、医療現場なのではないかと感じています。業務を可視化することももちろん大切ですが、いかに患者の満足度を考慮して業務を評価できるかについても考えていきたいです。

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 医療界と産業界では、扱う情報が異なることについても考えなくてはいけません。例えば、工場の作業効率の改善を図る場合、センサーを使って人の動きや作業時間などを可視化するケースは多くあります。

 一方、医療現場でもセンサーを使えばさまざまなデータを取得できますが、扱うデータには患者の個人情報が含まれます。こうしたデータの取り扱いに関しては、患者と医療機関の間でコンセンサスをとらなくてはいけません。何かルールを定めた上で、こうしたデータを、医療従事者がより効率的に働けるために活用する方法を探っていく必要があるでしょう。(談)

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