本記事は、電子情報通信学会発行の機関誌『電子情報通信学会誌』Vol.99 No.8に掲載されたものの抜粋です。全文を閲覧するには電子情報通信学会の会員登録が必要です。会員登録に関して詳しくはこちらから(電子情報通信学会の「入会のページ」へのリンク)。全文を閲覧するにはこちらから(電子情報通信学会のホームページ内、当該記事へのリンク)。『電子情報通信学会誌』の最新号はこちら(最新号目次へのリンク)。電子情報通信学会の検索システムはこちら(「I-Scover」へのリンク)。

 我が国は、急速に高齢化社会に向かっており、高齢者(65歳以上)の割合は2020年には全人口の約30%近くにもなると予想されている(1)。このため、地方の過疎化に伴うへき地医療や通院の困難、専門医の不足など、在宅医療、遠隔診断などがますます重要とされてきており、患者の生体情報や医療機器の状態もモニタできるようにする必要がある。そこで注目されている電磁波応用技術の一つに近距離無線通信がある。電磁波の利用としては携帯電話をはじめ通信に用いられることが多いが、近年ではBluetoothなどを用いて小形無線端末と連携して使用するヘッドホンや時計、ランニングシューズなど、人体に装着して使用する機器や生体情報を取得する機器も広く利用され始めており、体に身に付けるウェアラブルコンピュータをはじめとする、人を中心とした製品が注目されている。医療分野における電磁波応用としては、生体情報を無線伝送する医療用テレメトリ、生体の断層イメージを作るMRI(Magnetic Resonance Imaging)や整形外科や整骨院で患部を温め治療するマイクロ波治療器がよく知られている。また、RF(Radio Frequency)波やマイクロ波を用いてがんを治療するハイパサーミア(温熱療法)にも利用されてきた(2)。本稿では、治療や診断、看護など医療分野における電磁波応用技術やシステムを解説する。

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