経営戦略がすなわち、働き方改革だ(page 2)

三津原 庸介氏 日本調剤 専務取締役

2018/05/17 12:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

薬剤師の働き方をICTで見える化

 ICT活用の一例として、我々の調剤薬局では、静脈認証などICTの仕組みを使って、入退出管理などの労務管理を行っています。誰が投薬を行ったのか、処方監査を行ったのかなどをICTで可視化する。それによって、例えばこの薬剤師はずっと調剤室にこもって作業している、といった偏りが見えてきます。薬剤師の業務を良い意味で均質化でき、全体の生産性が高まるのです。

 残業時間がある水準を超えると、その店舗を担うエリアマネジャーに注意喚起が届く仕組みも導入しました。オペレーションを効率化しつつ、同時にそこに潜むリスクも抑えたいと考えているのです。

クリックすると拡大した画像が開きます

 薬剤師の作業そのものの生産性も、まだまだ向上の余地があります。例えば、我々は電子薬歴を音声で入力できるシステムを10年ほど前から開発しており、やってみると驚くほどスピーディーに入力できることが分かりました。患者1人当たりにすれば数分の作業ですが、こうしたところへの投資も惜しみません。調剤作業そのものを機械化できる可能性もある。これには、システム当たり高級車1台分といった投資が必要になりそうですけれども。

 経営の視点から見ると、マネジメント教育、管理会計やプレゼンがきちんとできる人材の育成も大切な要素です。これからも経営戦略と現場の発想という両輪で、働き方改革を進めていきます。(談)

お知らせ

ピックアップPR

もっと見る

記事ランキング