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スマホに話してカルテ入力、動き出す病院の働き方改革

「入力時間7割減」をどのように実現したのか

2018/11/14 11:00
河合 基伸=日経 xTECH

医療従事者の働き方改革や人手不足が叫ばれる今、その対応策についてさまざまな取り組みや議論が進んでいる。こうした中で愛媛県四国中央市の石川記念会HITO病院では、ICTを活用した業務効率化によって患者へのサービス向上と働きやすい環境作りを両立している。その1つがスマートフォン(スマホ)を活用した音声認識による電子カルテの入力システムだ。リハビリテーション科の理学療法士などのカルテ入力時間を、約70%削減する大きな成果をあげた(関連記事)。

スマホを活用して音声認識で電子カルテに入力する
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 四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の川之江駅から車で15分ほどの場所に、病床数が257床の石川記念会HITO病院はある。前進である「石川病院」は1976年の開院以来、地域の救急医療を担ってきた。

 2013年に地域医療再生計画にて地域の中規模中核病院として「HITO病院」にリニューアル。「いきるを支える」をモットーに「HITO(人)を中心に考え、社会に貢献する」という経営理念の下で、救急医療に加え、高度急性期から在宅までの一貫したケアを提供し、地域の医療・介護を支えている。

 理事長で病院長の石川賀代氏は、業務の効率化のためにICTを活用した「未来創出HITOプロジェクト」に取り組んできた。これまでに医師へのタブレット端末の配布や業務用SNSの導入などを実施している。

理事長で病院長の石川賀代氏
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 プロジェクトの一環として電子カルテの入力時間短縮に取り組んだのは、他の業務に比べて明らかに時間がかかっていたからだ。リハビリテーション科全体の1日の業務量を調べると、カルテ入力時間が15時間56分で最も多かった。

 理学療法士などは、1日の業務が終わった後にパソコンに向かって7~8人分の患者のカルテを入力していた。パソコンの数は限られており、「若手職員が先輩職員の入力が終わるのを待つこともあった」(リハビリテーション科の科長の山田太一氏)という。

カルテ入力時間が突出していた
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