皮膚温度や心拍数から予兆検知

 こうした課題を解決するためにKNIは、バイタルデータを使って不穏行動の予兆を検知するシステムの開発をNECと共同で進めている。患者のバイタルデータをAI(人工知能)で分析し、不穏行動の予兆が検知されたらスタッフにアラートを通知する仕組みだ。アラートはスマートフォンやタブレット端末に表示することを検討している(図1)。

図1 不穏予兆検知システムの概要 手首に装着したセンサー(写真1)でバイタルデータを測定し、不穏行動の予兆を検知した段階でアラートを出すシステムを開発中。
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 現在は、北原国際病院の脳神経外科の入院患者を対象に、手首に装着するセンサーでバイタルデータを測定し(写真1)、予兆を高精度に検知する方法をNECが検討している段階だ。2018年秋には、予兆検知システムを院内に試験導入する予定だ。

写真1 バイタルデータ測定デバイスを手首に装着した様子(右)と内部に搭載するセンサー(左)
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 両者が2017年10月に開催した記者会見では、約40分前に71%の精度で予兆を検知できるとしていたが、詳しい精度の求め方などは明らかにしていない。バイタルデータの測定項目としては、皮膚温度と心拍数、呼吸回数のみ公表している。