ルネサス エレクトロニクスが“IoTプロトタイピングボード”として販売する「GR-LYCHEE」。同社が電子工作やプロトタイピング向けに販売する「がじぇっとるねさす(GADGET RENESAS)」、通称「がじぇるね」シリーズの製品で、カメラと無線通信機能を搭載する。画像処理用ライブラリー「OpenCV(Open Source Computer Vision Library)」の利用が可能という特徴を持ち、例えば動体検知をトリガーにクラウド上に画像をアップするといった用途が考えられるという。最終回となる今回は、ネットに接続しながら画像認識を可能にした同製品を利用し、LINEのスマートスピーカー「LINE Clova」と連携させるアプリケーションを開発していく。

 今回は、「GR-LYCHEE」を使ってLINEに画像を送信するアプリケーションを作ってみよう。以下のような3つを考えた。

(1)センシングと画像処理を行うエッジIoT端末
LINE上から画像撮影およびOpenCVの処理結果のリクエストを書くと、GR-LYCHEEで当該の処理を行って画像を返す

(2)防犯用カメラ
距離センサーをGR-LYCHEEに取り付け、対象物が一定値以内の距離に近づいたら、自動で写真を撮って送る

(3)AIスピーカー(音声アシスタント)との連携
LINE Clova WAVEと連携させて、「〜の写真を撮って」と言うとGR-LYCHEEで当該の処理を行って画像を返す

 (3)については、スマートスピーカーと連携させ、音声でカメラやOpenCVの処理ができたら面白いと考えて加えた。実際に動かしたときのLINE上の応答は下図のようになる。とてもシンプルなもので、「cv」とLINEでメッセージを送信すると、OpenCVでエッジ検出を行って結果を表示する。また、「image」と送信すると、通常のRGBのカメラ画像を戻す。

Wi-Fiモジュール「ESP-WROOM-32」を使い、カメラをネットワークに接続できるという特徴を使い、LINEのメッセージAPIやLINE Clova(ここでは「LINE Clova WAVE」)と連携するアプリを作成した
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